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慶應義塾OCW >> コース一覧 >> 法学部 >> 現代国際政治II ―アジア冷戦史における朝鮮戦争とベトナム戦争(2004春学期)

現代国際政治II ―アジア冷戦史における朝鮮戦争とベトナム戦争(2004春学期)

【シラバス】
 このコースでは、1940年代から1960年代にかけてのアメリカのアジア関与を手がかりとして、朝鮮戦争とベトナム戦争を分析する。この2つの戦争はアジア冷戦の中で戦われた熱戦であるが、これらの問題の発端は、すべて第2次世界大戦の戦後処理の問題がかかわっている。そして、それらの戦争をめぐって争われたテーマは、依然として今日の東アジアにさまざまな形で影響を及ぼしている。したがってこの二つの戦争をめぐる歴史的文脈を把握することは、現在の東アジアを理解し、将来を展望するうえで大きな意味があるだろう。

 この地域の戦後処理を複雑にしたのは、第2次世界大戦の衝撃によって活性化したさまざまな地域のナショナリズムと植民地主義との争いであり、この争いが初期のアジア冷戦に深く刻印されている点は、ヨーロッパにおける冷戦と明らかに異なる。第2次世界大戦が引き起こしたアジア・アフリカの民族解放運動は、植民地主義の崩壊という不可逆的な歴史的過程を進行させる大きな力になった。しかし、冷戦の対立が国際政治の中心主題であった戦後世界においては、そうした植民地主義の終わりという歴史的過程も、冷戦的論理の桎梏から自由であるとは限らなかった。

 さらに本講義における基本的視角はアメリカのアジア政策である。過去60年間の東アジア国際情勢のダイナミズムを理解しようとする際には、アメリカのアジア政策は決定的な重要性を持っている。混沌であれ秩序であれ、それらはアメリカの政策と関係しながら展開した。もちろん東アジアにおける内発的な原因も重視しなければならないが、それらもまたアメリカの影響力との相互作用の中でさまざまな結果を生み出してきたものであったのである。

 コースでは映像資料も活用して、アジアの同時代史を視覚的に追体験して、歴史的な認識を深めることに留意したい。

【担当教員】

赤木完爾

 

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