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慶應義塾OCW >> コース一覧 >> 文学部>> 近代日本人生成史 ―近代における移動・移住と日本人のアイデンティティ(2004春‐秋学期)

近代日本人生成史 ―近代における移動・移住と日本人のアイデンティティ(2004春‐秋学期)
【テーマ04:運動会 III〈運動会の構造と機能〉】

☆リマ日系社会における「伝統ある」運動会の構造と機能 -文化装置としての運動会-

1.運動会の三つの側面Ⅰ 〈第二次世界大戦以前〉
 1.「日本人」生成の場としての運動会
    視線が交錯するなかでのパフォーマンス:求められる演技・秩序→内面化・自己規律化
    性別役割(ジェンダー):競技の差異、遊戯、昼食の準備
    地縁・血縁の再確認と生成:家族・県人・ファミリア 
    エスニック・スポーツ
 2.文化装置としての運動会
   多様性・差異の不可視化(一体感)
   多様性・差異の内面化(社会化)
        ↓
     日本人(在留民)意識の生成
        ↑
   文化資源としての「日本」
   自己実現と「成功」(独立)
     県人会⇔運動部員
            練習・努力 ⇒ 勝利
     経営者⇔店員
            辛抱・節約 ⇒ 成功
   第二世の教育
     日本臣民⇔良きペルー市民
   女性の役割分担(ジェンダー)
 3.天長節奉祝大運動会の構成要素
   式典・記念行事:天長節・明治節
   娯楽:リマ在住日本人全体の休日
   運動競技:県人会対抗・学校対抗 
   教育:児童の遊戯

2.運動会の三つの側面Ⅱ 〈第二次世界大戦後〉
 1.“Los nikkei”生成の場としての運動会
    クラブ対抗戦・日系人学校対抗戦:競争しつつ一体感を確認する
    視線が交錯するなかでのパフォーマンス:求められる演技・秩序→内面化 
    性別役割(ジェンダー):Kiosko、花売り、(昼食の準備)  
 2.文化装置としての運動会Ⅰ
    多様性・差異の不可視化(一体化)
    多様性・差異の内面化(社会化)
       ↓
      Los nikkei 意識の生成
       ↑
    文化資源としての “El Japón”
 3.文化装置としての運動会Ⅱ
    日系人の出会いの場:社交の場(旧交を温める・配偶者との出会い)

3.運動会の伝統〈その連続と断絶〉
  理由 天皇誕生日(天長節)奉祝
         ⇒+運動場・スポーツクラブ資金調達⇒日秘友好の日(+子供の日)
  日付 天皇誕生日: 4月29日⇒4月末か5月初の日曜日
  場所 リマ日本人小学校・共有運動場⇒ラ・ウニオン運動場
  主催 秘露中央日本人会(日本人体育協会)⇒太平洋倶楽部→ラ・ウニオン運動場協会
         ⇒+秘露中央日本人会⇒+秘露日本婦人会
  儀式 入場行進、両国国歌斉唱・国旗掲揚、祝辞、選手宣誓+万歳三唱(宮城遙拝)
  行事 運動競技, 遊戯, 娯楽出し物:寄付(sobre)+売店(Kiosko)+
         宝くじ(Rifa)+花売り(Venta de flores)+Bayten

 

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